アイルランド
上映日程
12 / 23 ㈪ 14:15
12 / 26 ㈭ 18:45
監督:デクラン・レックス/2022/アイルランド/96分(日本語字幕)
ボート競技にすべてを賭ける女性たちの青春ストーリー
経営コンサルタントとして充実した日々を送るイーファは、父親が心臓発作で倒れたと聞いて久しぶりに故郷に帰ってきた。一命をとりとめた父との関係はぎくしゃくし、のんびりした町の空気にもなじめないイーファだったが、学生時代にボート競技でともに汗を流した仲間たちと再会、22年ぶりの優勝を目指して大会に出場することになる。アイルランド語(ゲール語)が飛び交うケリー県の田舎町を舞台に、アイルランド発祥の手漕ぎボート“ネイヴオーグ”にすべてを賭ける女性たちを描いた爽快な青春ドラマ。
イタリア
人生の最初の日
IL PRIMO GIORNO DELLA MIA VITA The First Day of My Life
上映日程
12 / 25 ㈬ 16:30
12 / 27 ㈮ 14:15
監督:パオロ・ジェノヴェーゼ/2023/イタリア/121分(日本語字幕)
トニ・セルヴィッロ、ヴァレリオ・マスタンドレア、マルゲリータ・ブイら超豪華キャストが集結!「幸せとは何か」を問う、全ての人必見の近未来フィクション
雨に煙る夜陰の中、謎の男に集められた女2人に男1人、そして少年1人。年齢も人生経験も異なる彼ら4 人は、人生に苦しみ、自殺を決意した、その死の縁から集められたのだった─。意表をつく設定から始まる本作は、時間軸を浮遊する4人が、謎の男に導かれて、1週間かけて自分がいない世界を体験するという近未来フィクション。果たして、自らの不在を通して自己の存在をどのように見つめ返していくのか! 日本を含む世界20ヵ国以上でリメイクされた『おとなの事情』の名匠パオロ・ジェノヴェーゼ監督の最新作。
エストニア
上映日程
12 / 24 ㈫ 18:45
12 / 26 ㈭ 16:30
監督:ペーテル・レバネ/2021/エストニア、イギリス/107分( 日本語字幕)
誰かを愛することは、こんなにも狂おしい。
1970 年代後期、ソ連占領下のエストニア。モスクワで役者になることを夢見る若き二等兵セルゲイは、間もなく兵役を終える日を迎えようとしていた。そんなある日、パイロット将校のロマンが、セルゲイと同じ基地に配属されてくる。セルゲイは、ロマンの毅然としていて謎めいた雰囲気に一瞬で心奪われる。しかし当時のソビエトでは同性愛はタブーで、発覚すれば厳罰に処された。一方、同僚の女性将校ルイーザ( ダイアナ・ポザルスカヤ)もまた、ロマンに思いを寄せていた。そんな折、セルゲイと ロマンの関係を怪しむクズネツォフ大佐は、二人の身辺調査を始めるのだった。
オーストリア
ウィーン10区、ファヴォリーテン
Favoriten
2024年ベルリン国際映画祭平和賞受賞
上映日程
12 / 23 ㈪ 18:45
12 / 26 ㈭ 14:15
監督:ルート・ベッカーマン/2024/オーストリア/118分( 日本語・英語字幕)
「移民のヨーロッパ」、その最前線の教育現場を活写した心打つドキュメンタリー
伝統的な労働者の街として知られているウィーンのファヴォリーテン地区。そこは今や移民とアイデンティティの間で揺れる現代ヨーロッパの鏡とも言える状況となっている。ファヴォリーテン地区にある小学校の児童のほぼ全員が移民の子であり、様々な民族的・文化的背景を持った子供たちが同じクラスで学んでいる。公共教育の「危機的状況」が叫ばれるその最前線で実際に何が起きているのか。ドキュメンタリーの巨匠ルース・ベッカーマンが、そこに通う子供たちを3 年かけてその成長を追いかける。
オランダ
We don't talk ‒言葉では語れないもの‒
Wij praten niet / We don't talk
上映日程
12 / 14 ㈯ 14:15
12 / 16 ㈪ 14:15
監督:マリョライン・ブッストラ/2022/オランダ/75分( 日本語・英語字幕)
性的被害のトラウマを抱える4人の若者。その胸の奥深くに迫るドキュメンタリー
「いつか自分のせいじゃないと思えるかな?」セラピーを通じて人生を軌道に戻そうとする、性的虐待や搾取の犠牲となった4人の若者が、自身のトラウマを克服する過程を捉えたドキュメンタリー。彼らはそれぞれ、罪悪感や羞恥心、性的暴力が思春期の精神に与えたダメージを心身に抱えている。各々の心の中で複雑化されたトラウマと、「本当に起きたこと」を他者に語ることの難しさが、治療過程の彼らとセラピストとの親密な対話によって明らかになる。
キプロス
上映日程
12 / 19 ㈭ 14:15
12 / 21 ㈯ 16:30
監督:コリンナ・アヴラミドゥ、キリアコス・トファリディス/2022/キプロス/110分( 日本語・英語字幕)
1つのテロ事件によって繋がる、キプロスを舞台にした3つのパラレルストーリー
アラブ系イスラム教徒の土木技師アブダラはキプロス人の妻アイリーンと娘と安定した暮らしをしていたが、7人の死者を出した建物倒壊の責任を取らされ解雇されてしまう。イスラム組織内で出会ったイマンとレイラは、それぞれ秘密を抱えて活動しているが、ある事件をきっかけに親密になり本当の自分を明かし合う。孤独な10代の少女ミシェルは、人種差別的な思想を持つ若者アンジェロスに恋をする。自身の行動が生死を分ける状況に陥り、過去、罪悪感、孤独からの救済を求める彼らの姿を描いた3つの物語はやがて交差する。
ギリシャ
上映日程
12 / 15 ㈰ 14:15
12 / 17 ㈫ 12:00
監督:アンドレアス・モルフォニオス/2017/ギリシャ/98分( 日本語・英語字幕)
過去の誤解もきっと乗り越えられる─。数年ぶりに再会した兄弟が巻き起こすドタバタコメディ!
借金を抱えながら日々タクシー運転手の仕事をこなしているアキス。毎日を人生最後の日だと思いながら過ごしている人気テレビ司会者のティモス。幼い頃はとても仲の良かった兄弟二人は、ちょっとした誤解をきっかけに数年の間疎遠になっていた。そんなある日、母の葬式をきっかけに二人は再会するが……。蘇った深い兄弟愛が過去の誤解を乗り越えていく様子をパワフルかつユーモラスに描いた、笑いあり涙ありのギリシャ発のブラザーフッドコメディ。
スウェーデン
上映日程
12 / 20 ㈮ 14:15
12 / 21 ㈯ 18:45
監督:カーリン・アフ・クリントベリィ/2023/スウェーデン/100分(日本語字幕)
世界最年少の国王となったスウェーデン王、カール16世グスタフの素顔に迫るドキュメンタリー
生後9か月で父親を亡くし国王になることを運命づけられ、わずか27歳で世界最年少の国王となったスウェーデン王カール16世グスタフに密着した、ポエティックなドキュメンタリー。「現代において国王でいることとは?」 ドキュメンタリー監督カリン・アフ・クリントベリが、2年の歳月をかけてカール・グスタフ国王にインタビューを行い、公的な場では見せない謎に包まれたその素顔に迫っていく。
スペイン
スルタナの夢
El sueño de la sultana / Sultana's Dream
上映日程
12 / 24 ㈫ 14:15
12 / 25 ㈬ 18:45
監督:イサベル・エルゲラ/2023/スペイン/87分 (日本語字幕)
サンセバスチャン国際映画祭、アヌシー国際アニメーション映画祭などで受賞した、ヘナと水彩で描かれた、夢想的な色鮮やかなアニメーション作品
スペイン人画家のイネスは、インド旅行中にベーグム・ロケヤが書いた小説「スルタナの夢」を見つけ、そこに描かれるフェミニスト・ユートピア“レディ・ランド” とロケヤの生涯を発見していく。そこでは女性が国を治め、教育は全ての女性に開かれ、男性たちは家にこもり家事をするのだった。ベンガルにおけるフェミニズム作家の先駆けであるロケヤにオマージュを捧げたアニメーション。
スロヴァキア
ピアルギ
Piargy / THE BALLAD OF PIARGY
上映日程
12 / 14 ㈯ 18:45
12 / 17 ㈫ 16:30
監督:イヴォ・トライコフ/2022/スロヴァキア、北マケドニア、チェコ/100分(日本語・英語字幕)
コントラストが強調された美しいモノクロ撮影が際立つ、57以上の賞に輝く愛と恐怖の物語
第二次世界大戦前夜、ある村が雪崩に襲われ消滅した。その数日前に反キリストがそこに生まれたと聞きつけた牧師は、雪崩の唯一の生存者に尋問をする。その村で一体何が起き、なぜそのような罰が下ったのか? 来るべきファシズムを予感させる腐敗した社会の歪みと、父権社会において従属的存在として扱われる女性の残酷な立場を冷徹に映し出す民話的ホラー。
スロヴェニア
上映日程
12 / 24 ㈫ 16:30
12 / 27 ㈮ 18:45
監督:ドミニック・メンツェイ/2022/スロヴェニア、セルビア、ボスニアヘルツェゴビナ、イタリア、クロアチア/107分(日本語字幕)
自由と愛を求めて──。旧ユーゴスラビアの国々を走り抜けるロードムーヴィー
1999年、ユーゴスラビアから独立直後のスロヴェニア。小さな村に住む友人2人が自由と愛を求め旅に出る。スロヴェニアとクロアチア─ユーゴスラビアから分離したばかりの 2つの国─を旅する途中、謎の過去を持つ家出少女と老バイカーが彼らに同行する。旧体制のしがらみや観念から自由になり、新しい価値観を共に求める彼らは道中で心を通わせていくが、その道は険しく、突然の出来事によってその友情は危機を迎えてしまうのだった─。
チェコ
ワルツィング・マチルダ
Tancuj Matyldo / Waltzing Matilda
上映日程
12 / 19 ㈭ 16:30
12 / 21 ㈯ 14:15
監督:ペトル・スラヴィーク/2023/チェコ/113分(日本語・英語字幕)
トム・ウェイツの同名の曲からタイトルをとったチェコのある家族のハートウォーミングな物語
内向的で厳格なルールのもと毎日を暮らすカレルは、住む場所を失った元・歌手で社交的な母マチルダの面倒をみなければいけない羽目になる。アルツハイマーを患っていることが判明したマチルダは、カレルとその息子パヴェルをも巻き込んで大騒動をもたらす。進行する病状は家族を困難な状況に直面させる一方、その絆をより深めるのだった─。本作品の脚本家が体験した実話を元に、ユーモアと情感に満ちた物語が展開する感動作。
ドイツ
上映日程
12 / 15 ㈰ 18:45
12 / 18 ㈬ 12:00
監督:フロリアン・ハインツェン=ツィオブ/2022/ドイツ/111分(日本語字幕)
「トーリードのイフィジェニー」、「春の祭典」。ピナ・バウシュの伝説的なタンツテアター(Tanztheater)2作品の制作過程を追うドキュメンタリー
ピナ・バウシュ作品は動きをただ模倣すればいいというものではない。ダンサーたちには、ピナの振付を自身の身体と物語でもって新たに“生きる”ことが求められる。ドイツのドレスデン、セネガルのダカール。ヴッパタール舞踊団に所属していたダンサーたちと若い世代のダンサーたちによって、ピナ・バウシュが遺したレガシーに新たな命が吹き込まれる様子が、迫力を伴って映し出される。
ハンガリー
私の孫
Az unoka / The Grandson
上映日程
12 / 20 ㈮ 16:30
12 / 22 ㈰ 12:00
監督:クリストフ・デアーク/2022/ハンガリー/115分(日本語・英語字幕)
オレオレ詐欺(特殊詐欺)にひっかかってしまった祖父のため、孫息子が犯罪者の闇の世界に潜入を試みる!ハンガリー発リベンジ・スリラー
巧妙な特殊詐欺にあってしまったことで気落ちし、健康を害してしまった祖父を見かねた孫のルディは、詐欺師たちを自らの手で捕まえることを決める。彼らに近づくためにいつもとは異なる自分を演じるルディ。仲間の老人たちを相棒に、果たして犯人たちを追い詰めることができるのか─。短編作品でアカデミー賞短編映画賞を受賞したクリストフ・デアークによる劇場長編デビュー作品。
フィンランド
初雪
Ensilumi / Any Day Now
上映日程
12 / 14 ㈯ 16:30
12 / 16 ㈪ 18:45
監督:ハミー・ラメザン/2020/フィンランド/82分(日本語・英語字幕)
フィンランドへやってきたイラン難民の家族の日々を少年の視点で描いた、切なく心温まる物語
イランから来た13歳のラミンと彼の家族は、フィンランドの難民センターに住んでいる。ラミンが夏休みを楽しんでいた時、家族は亡命申請が拒否されたという恐ろしい知らせを受け取る。ラミンの父バフマンは何とかフィンランドで暮らせるよう再度申請を提出し、国外追放の日が迫り来るなかでも、彼らは前向きに日常生活を続けようとする。そして新しい学年に進級したラミンは、これまで以上にかけがえのない瞬間を過ごすことになる……。
フランス
のら犬
Chien de la casse/ Junkyard Dog
上映日程
12 / 18 ㈬ 18:45
12 / 20 ㈮ 12:00
監督:ジャン=バティスト・デュラ/2022/フランス/93分(日本語字幕)
荒涼とした地方の村で生きる若者たちの現実をコミカルに、切なく、そしてサスペンスフルに描き、本国で高く評価された監督第一作
南フランスの小さな村。幼なじみのドッグとミラレスは、1日の大半を路上でぶらつきながら過ごしている。ミラレスはドッグを見下してからかう癖があるが、エルザという少女が村にやってきたことで2人の歪んだ関係のバランスが崩れていく。アントニー・バジョンとラファエル・ケナールの卓越した演技に心を奪われる。
ブルガリア
ジグリバンドの赤裸々な真実
Голата истина за група Жигули / THE NAKED TR UTH ABOUT ZHIGULI
上映日程
12 / 15 ㈰ 16:30
12 / 16 ㈪ 12:00
監督:ヴィクトル・ボジノフ/2021/ブルガリア/111分(日本語・英語字幕)
数十年ぶりに再結成することになったロックバンド「ジグリ」。大波乱のラストライブの行方やいかに!
80年代末、ロックバンド「ジグリ」は人気の絶頂期にあった。しかし、時を経てバンドのメンバーは互いに疎遠になり、フロントマンだったフォーリーは娘の高額な学費が払えず、経済的な困難に直面していた。そんなある日フォリーは、とある裕福なジグリのファンから、バンドを再結成して自分の誕生日パーティーで演奏してほしいという魅力的なオファーを受ける。こうして彼は再結成コンサートの実現に向けて奔走するが、彼が再会したメンバーたちは─?
ベルギー
詩人の花嫁
The Jolly Forgers / La Fiancée du Poète
上映日程
12 / 19 ㈭ 18:45
12 / 22 ㈰ 14:15
監督:ヨランド・モロー/2023/ベルギー、フランス/103分(日本語・英語字幕)
近年も話題作に出演している女優・コメディアンのヨランド・モロー、監督長編第3弾
故郷に帰ってきたミレーユは、ムーズ河畔にある大邸宅を相続することになる。絵画と詩を愛する彼女は、カフェでウェイトレスとして働きながら、盗みとタバコの転売で生計を立てていた。相続した大邸宅を維持する余裕はなく、孤独を抱えていたミレーユの元にある日3人の男がやってくる。ミレーユは彼らを借家人として迎えることにするが、彼らによってその日常は次第に狂い始めていくのだった─。
ポーランド
彼女たちの人生
Święto ognia / Feast of Fire
上映日程
12 / 23 ㈪ 16:30
12 / 25 ㈬ 14:15
監督:キンガ・デンプスカ/2023/ポーランド/98分(日本語字幕)
身体的困難を抱えた二人の姉妹とその家族の日常を、柔らかでユーモラスに描いたファミリーストーリー
主人公のナストカは、生まれつき脳性麻痺を患う20歳。優しい父やバレリーナの姉ウツィアに支えられながら、道行く人々や隣人たち、憧れのマテウシュを部屋の窓から観察するのが彼女の日課となっていた。姉のウツィアは国立バレエ団に所属し、負けず嫌いの野心的なダンサーとしてキャリアを積んでいる。ウツィアはついに主役の座を手に入れるが、その直後に大けがを負ってしまう─。ヤクプ・マウェッキによる同名小説を、ポーランドで注目の女性監督キンガ・デンプスカが映画化。
ポルトガル
サイクリストの魂 ~ゆっくり走る人々~
A Alma de Um Ciclista / The Soul of a Cyclist
上映日程
12 / 19 ㈭ 12:00
12 / 22 ㈰ 18:45
監督:ヌノ・タヴァレス/2020/ポルトガル/73分(日本語字幕)
ポルトガルより、自転車とともに生きるスロー・ライフのすすめ
ポルトガルのクラッシク・サイクルに魅せられた人たち。電気やエネルギーを消費せず、エンジンは人間だ。最新の機材もいらず、運転するのに特別な技術やトレーニングだって必要ではない。友情、自然、老いの経験、ものを大事にする心など、現代社会で見過ごされがちな価値を見つめ直し、充実した人生とは何かを改めて問いかけるドキュメンタリー。
リトアニア
ロカルノ国際映画祭2024金豹賞受賞
上映日程
12 / 14 ㈯ 12:00
12 / 17 ㈫ 14:15
監督:サウレ・ブリュヴァイテ/2024/リトアニア/99分(日本語・英語字幕)
デビュー作がいきなりロカルノ金豹賞を受賞。話題のリトアニアの新人女性監督作品を日本初公開
リトアニアの地方工業都市でモデル学校に通う少女たち。何もない郊外の日常から抜け出そうとする彼女らに経済的搾取と、女性の美ついての偏った身体イメージが容赦無く襲いかかる。強烈なライバル意識に満ちた競争のなか、はみ出し者同士のマリヤとクリスティナにささやかな絆が生まれるーー。自らモデル経験者であるサウレ・ブリュヴァイテ監督の本デビュー作は、今年8月のロカルノ映画祭でグランプリと最優秀初長編作品賞をダブルで受賞するという快挙を成し遂げた。
ルーマニア
上映日程
12 / 16 ㈪ 16:30
12 / 17 ㈫ 18:45
監督:クラウディウ・ミートゥク/2024/ルーマニア/86分(日本語字幕)
ルーマニアのドキュメンタリー作家による初劇長編。かつての高級リゾート地を舞台にしたノスタルジックな物語
ブルガリアの海沿いに広がるかつての高級リゾート地ルサールカ。60〜70代の友人グループが休暇を過ごしている。彼らは若い頃から毎年ここに来ており、最初は14人のグループだったが、年を重ね仲間たちは減っていき、今やたったの5人。そしてそのうちの一人も、余命が長くないという─。人生の最終章に入っていく老いた男女とリゾートで働く若い従業員たち。ノスタルジックで夢のようなリゾート地を背景に、彼らの今を、時にユーモラスに時にリアルに描く。ルーマニアのドキュメンタリー作家クラウディウ・ミートゥクによる劇映画デビュー作。
ルクセンブルク
上映日程
12 / 20 ㈮ 18:45
12 / 22 ㈰ 16:30
監督:アンディ・バウシュ/2023/ルクセンブルク/100分( 日本語・英語字幕)
ルクセンブルクのベテラン監督アンディ・バウシュによる、ケン・ローチの流れを汲む社会的メッセージも含んだ最新長編
父親代わりだったオーナーが亡くなり、アイリッシュパブ「リトル・デューク」を相続した幼なじみのミルとシュミは60 代。ルクセンブルク大公国のリッチな首都に佇む、いささか古めかしすぎるそのパブは借金だらけで相続税もたっぷり。ただし土地には高値がつく。再開発を手がける買い手もすでにいるとのことだが、さて、どうするか。かわいい孫や不仲な娘を気にかける現実派のミルは店を守りたいのだが、自由な楽観主義者のシュミは売りたくて仕方がなくて…。